かんぬきのポーズで肩こり解消!肩や内ももをほぐす方法

かんぬきのポーズは、体側を気持ちよく伸ばすことができるヨガ初心者の方でも簡単におこなえるポーズです。

普段使わない体側や内ももを、気持ちよくストレッチすることで、血流の促進やリフレッシュ効果も期待できます。

朝起きが悪い時、体がだるくて重い時などに、ぜひ行ってみてください。

かんぬきのポーズ(パリガーサナ)とは

日本語:かんぬきのポーズ、閂のポーズ
英語:Gate pose
サンスクリット語:parighasana、パリガーサナ、パリガ アーサナ

「パリガ」は建物などの戸締り用のかんぬきのことで、「かんぬき」は、扉を閉める横木のことを指します。

かんぬきのポーズは、この横木を閉めることに似ていることから名づけられました。

かんぬきのポーズで得られる効果・メリット

かんぬきのポーズで得られる効果について詳しくみていきましょう。

骨盤の歪みを整える

骨盤は、身体の要といわれる部分です。身体の腰の部分にある骨で、いくつもの骨から形成されてできています。

上半身を支え、歩いたときに脚からの衝撃を吸収します。

骨盤の内部には、内臓や生殖器、女性には子宮や卵巣があり、これらを守る役割もしていて、とても重要な部分といえます。

そんな重要な役割を担っている骨盤ですが、この部分のトラブルは女性に多いといわれています。

その理由として、筋肉をつくる男性ホルモンの量が少ないため、骨盤周りの筋力が低下した場合、上半身を支えきれず歪みが生じます。

骨盤が歪み、前後に傾いていたり、左右非対称になっていたりと、骨盤の歪みには、普段の生活習慣が大きく関わっています。

何気なく脚を組んだり、かばんをいつも同じ方の手で持ったり、していませんか?

他にも普段の姿勢や、片足に体重をかける、女性であればヒールを履くことも歪みの原因となります。

骨盤が歪むと、内臓が下がり機能が低下します。

正しい位置に内臓がないと、血流が悪くなり老廃物が停滞してしまうため、痩せにくくなるデメリットも。

下っ腹が出る、脚が太くなる、X脚やO脚を引き起こすなどの不調は、骨盤の歪みが原因の一つでもあります。

この骨盤の歪みが改善されると、腰痛や肩こりの緩和、姿勢が良くなり、新陳代謝が上がるため痩せやすくなったりと、ダイエット効果も期待できます。

肩こり改善

長時間同じ姿勢でいたり過度な緊張が加わると、肩が重く、硬まっているような感じがしませんか?

人の身体は、上半身を支えることで腰に負担がかかったり、重い頭や首を支え、姿勢を保つために肩やその周辺の筋肉が凝りやすくなります。

一般的に“肩”というのは上半身の上の部分を差します。そのため肩が凝る原因として、肩甲骨が大きな関わりを持っています。

この肩甲骨にはつながっている筋肉がたくさんあるため、この部分を動かし柔軟にすることで血流が

促進され、すっきりとしたリフレッシュ効果が期待できます。

マッサージに行った時に、すっきりするのが一時的なのは、根本的な肩甲骨を動かす習慣がないからだということも考えられます。

内もものシェイプアップ

内ももは、“骨盤の歪み”や“冷え”によっても太くなります。特に女性の体は皮下脂肪が多く、脂肪が多くついている内ももは冷えやすい場所です。

普段の生活の中でも内ももを使うことが少ないため、冷えた状態が続くと、血流が悪くなりむくみの原因にも。

この内ももを意識して、しっかり伸ばすことで柔軟性が上がり、痩せやすい身体へと導きます。

内臓機能の活性化

内臓機能、特に肺や肝臓の機能アップに効果的です。

体側を気持ちよく伸ばすことで、肺が開き、呼吸機能がアップします。肝臓も自然とマッサージされ、機能の活性化を促します。

くびれができやすくなる(腹斜筋を刺激)

身体が疲れていたり、同じ姿勢などが続くと、筋肉が縮こまり、硬くなってしまいます。

普段あまり使うことのない、凝り固まった体側を伸ばすことで腹斜筋を刺激し、メリハリのあるくびれができやすい身体になります。

かんぬきのポーズでは、他にも体幹を強化することや、二の腕の引き締めにも効果があります。

かんぬきのポーズのやり方

  1. 脚は腰幅に開き、膝の真上に腰があるように膝立ちします。
  2. 背筋を真っ直ぐ伸ばした状態で左脚を真横に真っ直ぐ伸ばし、つま先を外側に向けます。
  3. 内ももが伸びを感じながら右膝と左脚のラインが、一直線になるようにします。
  4. 息を吸いながら、右腕を上げて天井まで伸ばし、吐きながら上体を左側に倒していきます。
  5. 左手は左の足先に向かうように、スネ辺りに置きます。
  6. 右手は、できるだけ遠くに伸ばし右の体側をしっかりと伸ばしましょう。
  7. 右肩が前に入りやすいので、外側に開くように、バランスを保ちながら体側の延長線上に伸ばします。
  8. 目線は天井を見上げましょう。肋骨の間にも酸素を送り届けるように、深い呼吸を意識して30秒〜1分ほど呼吸します。
  9. 息を吸いながら上体を元に戻し、手を下ろしたら、脚を入れ替えて反対側も同様に行います。
補足

つま先を外側に向けるのがきつい方は無理をしなくても大丈夫です。

正面でも斜めでも、痛みのない方向に向けましょう。

ポーズのポイント

  • 膝立ちになる時に、つま先を立てておいた方が、バランスがとりやすいでしょう。初心者の方にオススメです。
  • 脚を真横に伸ばした時、内ももに力を入れるように意識します。(脚の親指を床につけるように)
  • 上体を真横に倒す時、体側が伸びていることを意識しましょう。

ポーズの注意点

  • 体を真横に倒して体側を伸ばす時、膝立ちの脚は床と垂直になるようにして、どちらかに傾くことがないようにします。
  • 上半身もグラグラとしないよう、お腹に意識を向けます。
  • 膝立ちの時に、膝に痛みがある場合は、ブランケットやタオルなどをしいて行いましょう。

まとめ

かんぬきのポーズでは、特に体側や太もも、二の腕を積極的に伸ばしてあげることで、血液の循環を良くします。

ストレッチをして身体の可動域が広がり、疲れにくい身体づくりを可能にします。

内臓機能も活性化されるので、身体の根本的なところへアプローチし、健康へと導きます。

ぜひ習慣にして、不調改善、痩せやすい身体を手に入れましょう。