「デスクワークで肩こりがひどい」
「スマホばかりみていて首や肩が痛い」
このようなお悩みを抱えている方に聖者バラドヴァージャのポーズⅡはおすすめです。
普段体を動かすことが少ない人にこそ試してほしいポーズになります。
そこで今回は「聖者バラドヴァージャのポーズⅡ」のやり方や効果についてご紹介していきます。
目次
聖者バラドヴァージャのポーズⅡとは
「聖者バラドヴァージャのポーズⅡ」とは「聖者バラドヴァージャのポーズⅠ」を少し応用したねじりのヨガのポーズです。
バラドヴァージャとは、古代インドの叙事詩「マハーバーラタ」に述べられている登場人物の一人で、賢者や聖者、仙人と呼ばれる人物です。
ヨガのポーズには一つ一つ由来があるので、意味を考えながらポーズを実践するとまた違った楽しみ方ができますよ。
聖者バラドヴァージャのポーズⅡでの効果
現代人は日々の中で体を大きく動かす動作が少ないため、筋肉が凝り固まって肩こりや腰痛の原因になったり、老廃物が蓄積されて疲労が溜まってしまっています。
そんな凝り固まった体をほぐすことが出来るのがヨガの捻じりのポーズです。
ヨガでは、体を捻じることで老廃物の排出を促したり、血流の循環を良くさせたりする捻じりのポーズが多数あります。
中でも「聖者バラドヴァージャのポーズⅡ」は上半身を捻じることで腰痛の緩和やリラックス効果が期待できるといわれています。
聖者バラドヴァージャのポーズⅡは、背骨や肩・腰を伸ばすことで上半身の血行を良くします。
また、自律神経を整えストレスを解消する効果もありますよ。
効果のある部位と期待できる効能について、具体的に説明していきます。
効果のある部位
聖者バラドヴァージャのポーズⅡで効果が期待される部位は以下になります。
・背中
・肩
・お尻
・腰
・内臓
・首
上半身の捻じりのポーズなので、主に首からお尻までの上半身の血流改善に効果的です。
内臓を刺激し消化機能を高める効果も期待できます。
期待できる効能
消化機能の促進
上半身をねじるという動作によってお腹周りの筋肉や血管、腸が刺激され活性化します。
腸が刺激されることで便秘の解消が期待できます。
その他にも上半身をねじることで胃や肝臓などの内臓を一時的に圧迫し、圧迫が解かれた瞬間に老廃物の溜まった血液が流され新鮮な血液が流れるため消化管を活性化する効果があります。
自律神経を整える
自律神経は交感神経と副交感神経から構成されており、このバランスを上手く保つことが自律神経を整えることにつながります。
自律神経は頸椎から腰椎までの脊柱に深く関係しています。
背中の筋肉が固くなって凝りが溜まっていたり、背骨が歪んでいると交感神経と副交感神経のバランスが崩れてしまいます。
そこで上半身をひねるポーズを行うことで背中の筋肉をほぐすことが、結果的に自律神経を整えることにつながります。
軽い腰痛・首痛・坐骨神経痛の緩和
腰痛や首痛・坐骨神経痛がある場合はまずは医療機関に受診することが第一ですが、病気が原因ではなく原因不明なことも多くあります。
慢性的な腰痛や首凝りの原因として普段体を動かさなかったり、歪んだ姿勢を続けてしまっていることによって筋肉が凝り固まっていることも一因として挙げられます。
そんな場合はこの聖者バラドヴァージャのポーズⅡで体をねじって凝りをほぐすことで症状を緩和することができます。
特に、普段体を動かさない人や姿勢が悪い人はこのねじりのポーズで背中の歪みを整え凝りをほぐしてあげましょう。
聖者バラドヴァージャのポーズⅡのやり方
聖者バラドヴァージャのポーズⅡのやり方について説明していきます。
正しいやり方で行わないと、反対に腰を痛めてしまう可能性もあるのでやり方はしっかり確認して行いましょう。
聖者バラドヴァージャのポーズⅡのやり方
- 両足を前に伸ばした状態で床に座ります
- 左足を正座するように曲げる(左足は「英雄坐のポーズ」)
- 少し腰を浮かせて左足がお尻の外側にくるようにし、左足首はまっすぐに伸ばして足の甲が床に平らにつくようにする
- 右ひざを曲げて右足の甲が左足の付け根あたりにくるようにする(右足は「蓮華坐のポーズ」)
- 右に状態をねじり、右手は右仙骨の後ろ側の床につける
- 左手は右ひざの外側をつかむようにする
- 深く息を吐きながら、さらに右に状態をねじり右手を背中に回して右手で右足をつかむ
- 背骨を伸ばしながら深く息を吸って、息を吐きながら状態を右にねじる
- 3回深呼吸を繰り返して体を正面にもどす
- 左右を入れ替えて同様に行う
注意点
肩甲骨を意識してねじる
上体をねじった時に、前側の肩は前に押し出すイメージで、後ろ側の肩は後ろに引くようなイメージで行いましょう。
背筋をまっすぐ伸ばして上体をねじる様に意識します。
痛みのない範囲で行う
足を無理につかもうとしたり強く体をねじったりすると、逆効果です。関節や腰に負担をかけないように痛みのない範囲で行いましょう
呼吸を意識する
肩甲骨を開いて背筋を伸ばした状態で息を吸い、吐きながら少しずつねじりを深めていきましょう。
呼吸をする際は深く吸って深く吐くといった深呼吸を意識して行うことがポイントです。
聖者バラドヴァージャのポーズⅡができない場合
初心者の場合はうまく足をつかめなかったり、お尻が浮いてしまって腰を圧迫してしまう場合があります。うまく出来ない場合は少し工夫して行いましょう。
段階的に分けて行う
最初から聖者バラドヴァージャのポーズⅡを行おうとすると少し難しいです。
まずはねじる前の姿勢から正しいか確認しながら行いましょう。
英雄坐のポーズや蓮華坐のポーズを組み合わせているので単体でできるか確認して少しずつステップアップしていくといいですよ。
お尻の下にタオルや毛布を敷く
状態をねじった時に、ねじっている方のお尻に体が傾いてしまう場合は、腰が圧迫されています。
厚く折りたたんだタオルや毛布などの上にお尻をのせて両方の坐骨を意識して床に沈めるようにしましょう。
「聖者バラドヴァージャのポーズⅠ」をやってみる
聖者バラドヴァージャのポーズⅡが難しい場合は、聖者バラドヴァージャのポーズⅠから行ってみるのをおすすめします。
足の組み方がⅡの方が難しいため、足が組めない場合は聖者バラドヴァージャのポーズⅠを行い捻じりの姿勢になれることから始めてみるといいかと思います。
時間のない朝にもおすすめ
聖者バラドヴァージャのポーズⅡは慣れれば時間のない朝でもメイクしながら行うことができます。
基本的に座っている姿勢なのでほんの少しテレビをみているときやメイクしている間にこのポーズを行うだけで内臓が活性化されるのでおすすめです。
朝の数分をヨガのポーズにあてるだけで、心身ともにリフレッシュすることができます。
何かをしながらできる時間のない朝にもおすすめのポーズなのでぜひ挑戦してみてください。
まとめ
いかがでしょうか。今回は肩こりや腰痛、便秘などに効果的な「聖者バラドヴァージャのポーズⅡ」をご紹介しました。
聖者バラドヴァージャのポーズⅡは聖者バラドヴァージャのポーズⅠの応用なので段階的に習得していくことをおすすめします。
初心者には少し難しいポーズかもしれませんが、このポーズは上半身をねじることで老廃物を流し体の代謝を良くします。
疲労が溜まっている方は一日の始まりに聖者バラドヴァージャのポーズⅡを行い、代謝を良くして疲れの溜まりにくい体を目指しましょう。