骨盤が歪むと、足がむくみやすくなったり冷え性になったりします。
骨盤が開くと内臓の位置が下がりぽっこりお腹になりやすくボディーラインが崩れてしまいます。
骨盤を正しい位置に戻すために効果的なヨガのポーズをご紹介します。
- イスに座ったときに足を組んだり浅く座り背もたれによりかかる。
- 高いヒールをよく履く。
- カバンを持つ手がいつも同じ。
当てはまる人は骨盤が歪んでいる可能性大!
女性特有のお悩みを解決するには今回ご説明する「がっせき(合蹠)のポーズ」が効果的です。
それでは詳しくみていきましょう。
目次
がっせき(合蹠)のポーズとは?
両方の足うら(蹠)を合わせるヨガのポーズである「がっせき(合蹠)のポーズ」
普段伸ばす事が少ない、内ももを気持ちよく伸ばす事ができます。
合せきのポーズとはどのようなポーズなのでしょうか。
詳しくみていきましょう。
がっせき(合蹠)のポーズの名前の由来
合せきのポーズはサンスクリット語で「バッダ・コーナ・アーサナ」と呼ばれています。
「蹠」は「あしうら」と読み、合蹠とは足裏を合わせることを指します。
インドの靴職人が合せきのポーズに似た姿勢で仕事をすることが、ポーズの由来となっています。
合せきのポーズで刺激されるカラダの部位
合せきのポーズで刺激されるカラダの部位についてご説明いたします。
実際にポーズをとる際、刺激される部位を意識しながら姿勢を保つようにすると、自分の体の部位で不調な箇所を見つけられる事ができるのでおすすめです。
- 太ももの内側
- 鼠蹊部
- 膝のストレッチ
- 骨盤
- 背中
がっせき(合蹠)のポーズで得られる効果やメリット
合せきのポーズをおこなう事により得られる効果やメリットについて具体的にご紹介いたします。
ゆがんた骨盤を矯正する
イスに座るときに足を組むクセのある方や、机にひじをつくクセのある方は骨盤がゆがみやすくなると言われています。
合せきのポーズは前傾した骨盤を起こし、股関節を大きく開くポーズのため、骨盤のゆがみを調整する効果が期待できます。
股関節の柔軟性を高めて姿勢改善
合せきのポーズは、骨盤や腹部に刺激をあたえながら、股関節の柔軟性をアップする効果が期待できます。
股関節の可動域が広がれば、姿勢が良くなり立ち姿も美しく見えます。
股関節を刺激する事によりリンパの流れもよくなるため、体の内側からもキレイに!
両方の足裏を合わせて背筋をまっすぐ伸ばすことにより、猫背が改善されるだけでなく、背中にも刺激を与えることができ集中力が高まるのもメリットのひとつです。
冷え性改善
デスクワークによって長時間同じ姿勢で座り続けると、骨盤周辺の筋肉がこり固まり血流が悪くなリます。
血流が悪くなると、疲労感や体のだるさを感じやすくなり、肩こりや首こりの痛みを抱えやすくなるため非常につらいです。
合せきのポーズをおこなう事により、骨盤周りの筋肉をほぐし下半身から血流を促します。
下半身から血流が促進されて全身の血の巡りがよくなる事によって、冷え性の改善につながります。
骨盤周辺の血流も促進されるため、生理痛が緩和される効果があるとも言われています。
前立腺や膀胱などの泌尿器系の機能が改善される
合せきのポーズは泌尿器系の機能調整や改善効果も期待できます。
前立腺や膀胱の働きを整え、月経不純に改善や予防などにもつながると言われています。
がっせき(合蹠)のポーズをおこなう手順
合せきのポーズに入る前にまずは準備運動をして筋肉の緊張をほぐしましょう。
準備運動
- 床に座り両足を前にそろえて伸ばします。
両足首を左右に揺らし、足の付け根から指先までの緊張をゆるめて股関節周りをほぐていきましょう。
合せきのポーズのやり方
それでは、合せきのポーズに入っていきます。
- まっすぐ伸ばした足を引き寄せて、ひざを曲げて足の小指が床につくように両足裏を合わせます。
- 両足の親指をつかみながら足を体に引き寄せ、足を押さえ息を吸いながら背筋をしっかり伸ばします。
- 股関節をゆるめるように意識しながら両方のひざをゆらゆら揺らします。
- 動きを止めて息を吐きながらおへそを足に近づけるように体を前にたおします。
- 体をたおした位置で止まり深呼吸を繰り返します。
- 体を元の位置にゆっくりと戻します。
がっせき(合蹠)のポーズのポイント
合せきのポーズをおこなう際に意識するポイントについてご説明いたします。
気持ちよく股関節周りの柔軟性を高めるために必要なコツなので意識してポーズをおこなうようにしましょう。
がっせき(合蹠)のポーズのポイント
体を前に倒すとき、背中が丸まらないように気を付けましょう。
背中が丸まる場合、骨盤が後に倒れている場合が多いです。
骨盤を起こすポイントは、坐骨(お尻の骨)をグッと床に押し付けるようにしておへそを前に突き出すようにしましょう。
骨盤を起こした後、息を吸いながら鎖骨を開き背筋を伸ばした状態をキープしながら前にゆっくりと倒すのがポイントです。
気をつけるポイント①足を無理やり開かない
合せきのポーズはひざを左右に大きく開くポーズです。
ひざと床の距離が遠く、開いた両ひざに手をあてて力を入れる必要はありません。
股関節に負担をかけすぎないように注意し、ご自身が気持ちの良い位置まで体が倒れれば問題ありません。
気を付けるポイント②ヨガマットかタオルを敷く
合せきのポーズで骨盤を起こすとき、坐骨を床にグッとつけるようにし背筋を伸ばすとお伝えしました。
硬い床の上に直接座ると坐骨(お尻の骨)に痛みを感じます。
ヨガマットをお持ちでない方は、お尻の下にタオルを敷き坐骨の痛みを軽減させましょう。
気を付けるポイント③肩の力を抜く
合わせた両足を手でつかむ時や体を前に倒すときに肩に力が入りすぎないように気を付けましょう。
肩が内側に入り、丸まった状態だと呼吸が浅くなります。
肩の力を抜いてすぼまった肩を下ろし胸を開きましょう。
がっせき(合蹠)のポーズで股関節が痛い人の対処法は?
合せきのポーズは両膝を外側に向けて両足裏を合わせるポーズのため、ヨガを始めたばかりで股関節が硬い方は痛みを感じることもしばしば。
気持ちよくヨガをおこなうために、痛みを減らす方法をご紹介いたします。
かかとを無理に近づけず、少し遠い位置に置く
股関節や内ももに痛みを感じる場合、無理にかかとを体に近づける必要はありません。
まずは、骨盤を起こすことを意識し、合わせた両足の位置を少し遠くに置いてみましょう。
自分の体に合わせた状態で背筋を伸ばす事が大切です。
両方の足裏を合わせずあぐらのポーズでも大丈夫
股関節が硬い人は両方の足裏を合わせることが難しい場合があります。
無理をせずにあぐらの姿勢をとり、毎日継続して合せきのポーズに近づけるようにしましょう。
最初は難しくても、続けていれば股関節の柔軟性が高まるので心地よくストレッチするようにしましょう。
膝は床につけずに背筋をまっすぐ伸ばすことを意識する
両足裏は合わせることができるけど、ひざが床につかない場合はできる範囲で構わないので、両手をひざの上にのせて床に近づけるようにサポートしましょう。
太ももの内側に痛みを感じる時は無理をせず、背筋をまっすぐ伸ばし呼吸の通りをよくすることに意識を向けましょう。
背中を丸めている時よりも、背筋をまっすぐ伸ばした方が呼吸が整い、下半身も伸ばしやすくなります。
まとめ
股関節まわりに刺激をあたえる事で、血流やリンパの流れが良くなり冷え性の改善に繋がる合せきのポーズ。
体が硬い方は無理をせずに、合わせた両足を体から遠い場所に置いて、まずは後ろに倒れた骨盤を起こす練習から始めましょう。
毎日おこなうことで、股関節の可動域が少しずつ広がり姿勢も良くなります。
日常にヨガを取り入れて健康な体を手に入れましょう。