頭を下にして脳への血流を促進することができる、うさぎのポーズ。
難易度が高いといわれる逆転のポーズの 1 つでもありますが、この「うさぎのポーズ」は比較的簡単に行えます。
頭頂にある、多くの経路が交わる”百会”のツボを刺激することで、血流を促進し、自律神経を整えることができストレス緩和に効果的です。
目次
うさぎのポーズとは
日本語:うさぎのポーズ、ウサギのポーズ
英語:Hare Pose
サンスクリット語:Sasankasana、シャシャンカーサナ、シャシャンカ アーサナ
サンスクリット語のシャシャンカ=うさぎという意味があります。両手を上げた姿勢がうさぎの
ように見えることから、名付けられました。
うさぎのポーズで得られる効果
うさぎのポーズで得られる効果について解説いたします。
頭にあるツボを刺激してリラックス
うさぎのポーズは頭のてっぺんをマットにつけ、頭の重みだけで様々なツボを刺激することができます。
頭にあるツボを刺激することによりえられる効果は以下の通りです。
- 自律神経を整える
- リラックス効果
- 精神の安定
- 血流の促進
- 頭痛、めまい
- 目の疲れ、眼精疲労
- 不眠解消
- 肌荒れ・肌のくすみを解消、透明感アップ
- 内臓機能の活性化
美容院に行くと、シャワーの際に頭のツボを押してくれますが、すっきりとリフレッシュでき、視界
が鮮明になりますね。
その時と同じような効果があります。
肩こり改善、肩甲骨の血行促進の効果
現代人の多くの悩みである肩こりですが、肩が痛い、肩に重みを感じる時、手でもんだりマッサージ
をしても、時間が経つとまた痛みを感じる、ということはありませんか。
マッサージで一時的に痛みはなくなっても、筋肉が硬くなった状態では、根本的な解決にはなりませ
ん。
定期的なストレッチで肩を動かし、周辺の筋肉を動かしてあげることが必要です。
「うさぎのポーズ」を行い、腕を身体の後ろ遠くに伸ばすことによって、肩周り・肩甲骨周辺の血流
をアップさせる効果があります。
筋肉を動かして伸び縮みさせ、鍛えてあげることが必要です。血行が促進されると、顔色も良くなり、目もスッキリとします。
眼精疲労の回復
”眼精疲労”は寝ても目の疲れが取れず、肩や全身に疲労を感じている状態を表します。
目は”露出した脳”ともいわれており、この 2 つには強いつながりがあります。光る画面(PC やスマー
トフォンなど)を長時間見続けることは、交感神経を優位にさせ、目に異常をきたすことから副交感神
経への切り替えが難しくなってしまうのです。
眼精疲労は脳の疲れにも強く影響しています。
うさぎのポーズでは、頭を心臓よりも下にすることで脳への血流を促進させ、
頭の重みからも開放されます。
血行が良くなることでリラックス効果もあり、眼精疲労を解消、良質な睡眠を取ることが可能です。
うさぎのポーズのやり方
- チャイルドポーズからはじめましょう。正座で座り、手を前に伸ばした状態でおでこをマットに
つけ、リラックスします。 - 手を頭の横につきなおし、そのまま頭頂をマットに当てます。
- お尻は持ち上がり、腰の真下に膝がくるようにします。
- 脚全体でマットを押しながら、下半身を安定させましょう。
- 頭頂を垂直にマットにつけ、首は真っ直ぐ、首の後ろを伸ばします。
- 頭は左右には動かさず、前後に動かすことで頭のツボを刺激することができます。心地良いところを見つけて、刺激しましょう。
- 手を後ろで組み、息を吸いながら天井まで、遠くに伸ばします。
- 肩甲骨を寄せるようにして、深い呼吸を続けて肩周りを柔軟にします。リラックスして、行いましょう。
ポーズのポイント
・頭頂の刺激が強いと感じる場合は、タオルなどを頭頂の当たる部分に置いて、行っても大丈夫です。
・リラックスして細く長い呼吸を繰り返し、脳にたくさんの酸素を送りましょう。
ポーズの注意点
・ポーズから起き上がる際は、一度おでこをマットにつけ(おでこの下に、手でげんこつを 2 つ重ねて
も OK)、血行を落ち着かせましょう。急に起き上がってしまうと、くらくらとめまいがする可能性も
あります。
ポーズのコツ
うさぎのポーズは、血行を促進し、リラックス、眼精疲労にも効果的です。夜寝る前に行うこと
で 1 日の疲れをとり、良質な睡眠が取れます。
朝、起きた後に行うことで目がスッキリとし、リフレッシュ効果があります。全身に血液が行き
渡り、メイクのノリもアップ、活動的な 1 日のスタートをきる手助けとなるでしょう。
まとめ
うさぎのポーズで首や肩をリラックスさせ、血液を促進させることが脳の疲労回復につながります。
目がしょぼしょぼする。首から肩にかけてずっしり重く感じる方は、うさぎのポーズを寝る前に試して翌朝をスッキリ迎えましょう!